2026.08.25
イベント
セミナー開始前の教室。
メイク台の前には、ブラシなど、メンバーの私物メイクアップアイテムが整然と並んでいます。

この日開かれたのは、ELCジャパン合同会社との企業連携ゼミ第2回目となるメイクセミナー。講師は「M・A・C」ナショナル アーティスト・山田昌美さんです。プロフェッショナルによるデモンストレーションを見学し、メンバーたちは1人25分の相互メイクに取り組みます。
「間近で、M・A・Cアーティストさんの技術を見る機会はないので、楽しみにしていました」と話すバンタンデザイン研究所 高等部 4年制メディアヘアメイク専攻3年 板垣侑志さんと、ヴィーナスアカデミー高等部トータルビューティー専攻2年 西田華帆さん。2人にフォーカスし、この日の授業を追いました。
【1. テーマは「STYLING」】
山田さんが掲げたテーマは「STYLING」。

「トレンドは1つではありません。リップだけでも、マットやツヤ、いろいろありますよね。その中で、その人自身を引き立てるようなムードやスタイリングをするのがテーマです」。授業ではベーシックな製品の使い方、仕上げを学び、コンテストではサブテーマを自分で考える構成です。
【2. カバーしながら、素肌のような仕上がりを目指す】

デモはスキンケア後の保湿から。パール入りで艶の出る「ストロボクリーム」(ブロンズライト)を両頬・おでこ・鼻筋・あご先の5点に置き、毛足の短いブラシで顔の内側から外側へ滑らせます。「ブラシは肌が“動かないくらい”優しく動かします。鼻の頭は、世界で一番崩れやすい部分です!ここを避けて鼻筋にのせます。また、鼻の下も忘れないようにしましょう」とアドバイス。

下地の「グロー プレイ ライトフル C3 トーン アップ プライマー」は、顔全体で1円玉大の3分の2程度が適量。残りは顎から首元に広げて質感を合わせます。力が入りやすい人は、ブラシの柄の先を持つと、自然に力が抜けるそう。「ファンデーションでトーンアップすると白く浮きますが、下地なら自然です。肌の赤みや色ムラもカバーできます」。

続いて、「スキンフィニッシュ ライトストラック リキッド ハイライター」を先に仕込みます。在校生メンバーからは「知ってる!」の声。「え、知ってますか?嬉しい!」と、会話しながらメイクを進めていく山田さん。入れるのは「スノーゴーグルの付く位置、つまり骨が出ているところ。頬骨、眉の上、鼻筋、目頭の4カ所です」。この工程は、特に板垣さんに響いたようで、「下地やハイライトの入れる場所を教えてもらえてよかったです」と振り返っていました。

ファンデーションは、崩れにくいセミマットの「スタジオ フィックス フルイッド」をチョイス。モデルさんの肌の色合いを見てNC12からNC14へ変更する、色選びの過程も見せました。「いちばん大事なのはカバー力のメリハリ。指に取るときは指紋が透けるくらい、ちょっと足りないかもと思うくらい薄くつけて、素肌と溶け込ませます」。
ブラシはスライドさせると薄く付き、タッピングするとしっかりとカバー。この使い分けが、メリハリを生みます。

コンシーラーは、保湿力が高く目周りにも使える「スタジオ ラディアンス 24 ルミナス コンシーラー」。付けるのは、影になって暗く見える部分だけ。「目のキワまで付けると、目が小さく見えてしまいます」。「メイクは重ねて濃くできますが、一度のせたものを薄くするのは難しい。思っている以上に薄く乗せると失敗しにくいんです」。
仕上げの「スタジオ フィックス プロ セット ブラー ルース パウダー」は、ブラシの中に粉をしっかり含ませてから。「この時点でサラサラにしすぎると、あとで重ねる粉で粉っぽくなります」。思い当たる節があるのか、深く頷くメンバーたち。

【3. コンテストを見据えた仕上げ】
シェーディングは「スカルプト & グロウ デュオ ハイライト & コントアー パレット」。耳の下から骨に沿って入れ、上に向かってぼかして、卵形の輪郭を目指します。

チークはパール入りのピンクとマットなオレンジの2色を用意し、「高い位置に入れると可愛い印象、斜めに入れるとシャープでクールな印象に」。

リップは「パウダー キス リップスティック」。
「真ん中から塗ってブラシで伸ばす。いきなり端から塗るとたくさん付いて崩れの原因になります」という説明には「へー!」と、声が上がりました。
【4. 「コスメカウンターみたい!」25分間の相互メイク】
後半は2人1組、持ち時間1人25分の相互メイクへ。

並んだ製品を前に「コスメカウンターみたい!」と沸き立つ教室。

山田さんは一人ひとりの仕上がりをじっと観察し、

「上手!」と褒めつつ、「フェイスラインが溶け込むように生え際をなじませるといい」「鼻の下にコンシーラーをプラスするとリップが際立つ」と、それぞれに助言します。

「パウダーを開ける瞬間が好きなので、新品をたくさん使えて嬉しかったです」と板垣さん。

西田さんも真剣に手を動かします。施術に集中しすぎて、思わず表情がかたくなることも。


【5. 「一回仕上がったら、一歩引いて」】
最後に、山田さんは「難しいところもあったと思いますが、皆さんタッチがすごく繊細で、お伝えしたポイントをしっかり守ってくれていました。ツヤ感も、本当に綺麗でした!」と評価。続けて挙げたのが、一歩引いて全体を見る「ステップバック」の大切さ。「真剣にやろうと思うほど、モデルさんの顔との距離が近くなって、部分的にしか見えなくなります。例えば下地を塗ったとなったら一歩引いて、少し遠目から見るクセをつけましょう。距離をとることで、顔の端や細部まで見えるようになります」
実習を終えた西田さんは、この日の手応えについて「今まで知らなかったメイクの技術や、M・A・Cのメイクアップについての理解が深まりました。習ったことを実践したら、今までより肌の仕上がりがとても良くなったんです。リップを塗るのも楽しかったです!」と、表情がゆるみます。

次回9月は、眉とアイメイクの実習、そしてスクール内特別コンテストへ。
インプット、アウトプット、プロから直接フィードバックをいただくことで、メンバーたちはメイクアップスキルを高めています。
【PROFILE】
山田昌美(Masami Yamada)さん
M·A·C ナショナル アーティスト
Instagram:@masam1101(https://www.instagram.com/masam1101/) / TikTok:@masam111.y(https://www.tiktok.com/@masam111.y)
質感で魅せるメリハリメイクでライフスタイルをより愉しくする為のコーディネートを得意とする。ソフトなカラー使いや、トレンドを日常に取り入れたメイクアップに高い評価を得ており、洗練された仕上がりが特徴。
2008年から M·A·C に在籍し、ファッションブランドのセミナー講師や東京ファッションウィークのバックステージを手掛ける。M·A·C 公式インスタグラムのコンテンツディレクション、ライブコマースなどで幅広く活動。

















